NO ONE is SOMEONE

空疎な風に想うまま 趣味、人生感、記憶を文字へ

絶唱/湊かなえ先生/小説

お早うございます・ω・優雅な休日。


締切に追われる日々との緩急差で
何をして良いのか迷う休日です。


…血迷って休日出勤してやろうか…


迷子札が貼付される休日模様で、
本日は読破済みの小説を語ります。


絶唱
湊かなえ先生/新潮文庫
お奨め度★★★★

▨ご紹介文
登場人物が関連しない
4つの短編集のようで
トンガ王国を介して
関係図が繋がっていく…


一人は妹の死を抱えた少女
一人は子供と友人の死を抱えた女性
一人は子供と生きるシングルマザー
一人は友人の死を抱えた女性


各々が大規模な天災を経験し、
『残された者達』の『生きる』葛藤から
生きていく希望へ日本と相違する生き様、
風習、文化でトンガ王国が導いてゆく。


▨感想
最初はミステリー風な
展開で始まり、


個人の謎を推察する
愉しさから、


2作目で関連登場人物
との構図を読み説き、


個々の共通点が
明確になる過程が良い。


『被災者』の
『生き残った罪悪感』


強い人も弱い人も
葛藤し悩み


内側に秘めた
心の傷が題材でした。


本を読み終えた後、
頭で整理し


更にじわっと
感慨深さに浸りました。


『人は一人分しか
 生きれない、
 
 二人分を
 生きなくていい
 
 自分の人生を
 全うすればいい』


冒頭にあった台詞が
最後に思い浮かんだ


本書を閉じた


完全に冷え切った
浴槽から脱出した


冬の入浴読書は、
まるで修行なのです。


今日のおまとめ/自分メモ


私の実家も
阪神大震災地付近でしたが、
初の震災経験で
危機感が全くなく、
振動に気付くも朝まで
眠りこけていた。


目覚めたら
顔の横に音楽デッキ、
本棚が倒れて
中身が大放出の状況を見て。


泥棒・ω・大変…!


母親に報告して
呆れられる莫迦娘っぷり。
こんな阿呆で
生まれた事を後悔します。


命ある限り 
許可など必要なく


命ある限り
ただ生きる


生きる意味が
必要なら作るしかない


生きる悲しみは
笑うしかない


生きることは
魂の最大の課題であり
生を授かった
奇跡への感謝である


どう転んでも
悲しく辛いものなら


どうか事切れるまで
楽しんでみましょう