NO ONE is SOMEONE

空疎な風に想うまま 趣味、人生感、記憶を文字へ

死にぞこないの青/乙一先生/小説

今日和・ω・冬の気配を感じない
窓全開の我が家は今日も平和です。


昔ハマったシュールアニメを観てました。

【ぴったらず】 すぶた論争
ピンマンとポピーザパフォーマー、ウサビッチ。
こういう系統は大好物な私は読破済みの本を
語りたいと思います。


死にぞこないの青/乙一先生/小学館
お薦め度★★★

❖ご紹介文❖
平凡な小学生の男の子がクラス全員から、
イジメの標的にされるようになった。


その原因となりイジメの筆頭となったのが
評判が良い新任の男性教師だった。


鬱蒼としてゆく男の子の前に目を背けたくなる
風貌の真っ青な皮膚の男の子が現れては消える。


まるで自分の心情を理解する唯一の存在に、
男の子は次第に心が乱され復讐を目論んでゆく…


❖読後の感想❖
ライト感が高く一気読みできるし、物語も漫画
ちっくではあるけど飽きずに最後まで面白いです。


真っ青な男の子が、和風ホラー要素高く
ジメッとした登場場面や印象深く風貌を描写され
映画シライサンと同じく幽霊ポジのキャラが良い。
偶々読んだ本がそうだったのか藻知れませんが、
乙一先生の魅力はコレだと私は思います。


イジメとは他者の遊び感覚の悪意から始まり、
その邪心が伝染して集団イジメに発展し、
心理操作された集団は悪意の欠片もない質の悪さ、
単に「面白いから」それが理由である空虚さ。


イジメ側が抱く復讐心とて叶ったとしても、
心の傷は癒えない空虚さを双方描きつつ、
だからと言って死ぬ覚悟があるのなら、
「捨身でできる事がある」と云うメッセージ本。


今日のおまとめ/自分メモ
誰しもが脳内の死にたいスイッチが存在する。
無意識化の衝動で押下する鬱病は停止困難だが、
意識化での自殺は尊厳死以外、理解されない。


それは「できる事」「すべき事」がある証拠。


視野が狭くなっている状態で考え及ばないだろうが、
逼迫する国、社会、人間から先ず一歩はみ出る勇気、
その風景に自ずと道が多数存在すると私は信じる。


集団から食み出させられたなら、
食み出た更に一歩先へ 行ってやればいいのさ。


それが私の勇気と云う定石である。

「愚行に悩む時間が 惜しい」


「莫迦者は置去り 前進あるのみ」


そうして、
ふてぶてしく 笑ってやるのさ。





真面目・ω・ヤヴァイ…ぴったらず観よ♥