NO ONE is SOMEONE

空疎な風に想うまま 趣味、人生感、記憶を文字へ

憧れが偽造物とて、憧れた想いは本物だ/小説


今晩和^^♪
貧乏性の私は何でも物持ちが良い方です。
靴下に穴が一つ空いても穿きます。

二つ穴で諦め…ようか迷う。


穴空き靴下を見て思い出したのがコレ。
クリスマスにサンタさんが来る家に憧れた。


実験好きの私は小学2年の頃、
枕元に初めて靴下を置いてみた訳ですね。

朝起きたら何も入ってなかった


「穴が開いてたからか」夢見る子供でした。
綺麗な靴下で翌年もトライ


結果は当然何も入ってないもんです
お祖母様は超絶古風な家でそんな風習は
御座いませんでしたから当然です^^


「サンタさんの枕元靴下は嘘か」
静かに現実を噛み締めたのでした
こうやって大人になるんですね。


今日は美容室で手軽に
一気読み出来ちゃうお手軽な本をご紹介。


お奨め度★★★★★
いよう! 山田 宗樹先生

ご紹介文
一般社会から見て落伍者の叔父は憧れであり、
成功者である父はつまらない大人。


相反する二人の生き方に囲われた
男の子の成長と双方への柵みを通し、
幸福感や人生観を綴った作品でした。


頁を捲る度、叔父の人生の眩しさと
その裏に隠された闇に呑み込まれてゆく。
闇で深く染まった瞬間、
私達は眩しい光の存在に涙するだろう。


家族や恋人、友達と云う関係性で
柵が出来た人には更に響くと思います。


読後の感想
人は「ないもの強請り」の延長線上で
何かに憧れる事がある。


経験を重ね大人になる都度、
現実が見えてくれば憧れは消滅する。
其れは自分の限界夢の裏側の泥臭さに
辟易
するからである。


されど憧れた気持ちは偽りなく、
自分の人生に深く刺さったはずなのである。


そして、人生はやり直しのない一発勝負。
だけど、取り返しが出来る、其れは自分次第。
深く後悔する事があれば、自ずと動きたい。


ひとつひとつの人生の幸福とは、
表の評価だけでは見えない。


様々な色と形をした幸福の瞬間
其れに携わった人しか
尊き温かさは理解できないだろう。


読み易さ★★★★★
文章面
物語が非常に児童文学のように読み解き易い。


簡単な文章の中に
組み込まれた奥深さに心が掴まれる。


構成面
終盤近くまでテーマや方向性が
隠れていて先が読めない愉快さ。


終盤あたりにサラリとテーマに導く
伏線に後で気付く
愉快さ。


テーマ性・感動
終盤手前で今まで触れてこなかった
叔父と父の関係性が、一気に解かれた瞬間、
たった3行でグッと涙が溢れた感動がある。


読後の気分
切なくて温かくて優しい気持ち
になれる淡い幸福感がある。


マイナス評価
全体的に誰でも読み易く、読後が良い。
テーマへの深い感動は一瞬でも深く刺さる。
マイナス面がない良作だと思います。


今日のおまとめ/自分メモ
志のない会社は潰れる
夢のない人生も潰れる


どんな夢だって良い
夢を叶えるステップと云う
現実に近付ける目標を掲げ


理想の人生や自分になれば良い
道のりは遠くてもきっと愉しい


愉しんでいこう