NO ONE is SOMEONE

空疎な風に想うまま 趣味、人生感、記憶を文字へ

大志の裏の純粋悪/小説


こんにちわ、
御縁ブログをタイムライン順で拝見するので
すが、私もタイムラインに上がらない記事が
ある事が発覚。
更に日更新してる方のブログも最近見てない
と思いコレも上がってないじゃん!と鼻息荒
く閲覧した所、読者登録してない事件発覚
そら、上がらんわな…間抜け話です^^;


余談ですが、最近は某ワンちゃんの胴体を思
わず見てしまうの…ぽっちゃりも可愛いよ
幸せに笑う顔が一番素敵^^愛を感じる


些細でも和やかな日常を眺めつつ
今日は漸く読破した小説の話を致します。


お奨め度★★★
山田宗樹先生 代体 角川文庫

病気や怪我で入院する患者が莫大な費用さえ
払えば、入院期間中は脳メモリーをロボット
バディ=「代体」へ転送し日常生活を送れる
制度
がある近未来の仮想世界設定。
主人公は代体を扱う企業に勤める平凡な男で
『身体が病気で朽ちた場合、代体の電池寿命
 と共に脳メモリーは無機質に消去される』
『人格のある脳メモリーに人権がないのか』
特殊な事例に胸を痛め疑問を抱いている。


ある日、自分が担当する患者が起した事件が
切っ掛けで、代体の技術開発者が持つ世界規
模の野望と法務省の密略、事件解明に尽くす
内務省厚生局の大儀
に巻き込まれ、自分の存
在すら揺らぐ秘密
を知る。
様々な想いに翻弄されて彼が見た末の景色は
果てしなく純粋で残酷で切なく、温かい。


読後の感想としては、じんわりと切なく淡い温
もりに似た感情が沸いた。感動レベルが弱く科
学者の純粋な善悪感情と命のテーマが深く突き
刺さらない、
マイナスして星3評価。
普通のSFサスペンスとして読むには後半から
ラストにかけて勢いがあって面白く良作
です。
現代のクローン技術の事を思い浮かべて読むと
色々と考えさせられるお話でございました。


読み易さ★★★
中盤200頁まで仮想設定の説明が多く、百年法と
同じく壮大にしたばかりに視点がアチラコチラに
飛ぶ事
で今回は読み難く思いマイナス。
私はもっとシンプルに主人公と科学者を主体で政
府関係者の部分は軽くしても良かったんじゃない
かと思うんですよね。
最後の感動に到達するまでの付箋が弱く感情移入
が難しかった
と思えます。私的に構成の面でマイ
ナス、★3とします。
何時も通りに文章の種類、漢字も言葉もストレー
トなので読み易いのは定番です。


※動物好きや飼い主さんには実験動物の話が
御座いますので、以下は読まない方が良い。
ワタクシ嗚咽して悲しみに体震えました。
↓ただただ哀しいだけです。辛くなります。↓
↓現実の醜悪を受け止めれる方だけどうぞ。↓







近代お騒がせの「クローン技術」

1.命・固体の冒涜への懸念
不妊治療とは異なり、個体を象る同一遺伝子の
肉体を再生させるのは固体の冒涜、
作った命は
あくまで作りもの、生きたロボット、人権は与
えないように思う、臓器売買で金儲けの材料に
なるだけかもね。


日本の法律は、
残忍な虐待殺戮の動物事件ですら器物扱い。


2.研究者の危険思想、犠牲あっての化学
人々の為の名目で命を材料として扱う探究心
の末の感覚は鈍っているように思える。
製薬会社は辛い現場だなと思います。


事例
遺伝子操作で持病や病気を誘発させ易い体質で
生ませた実験用の子犬がいる。
健康な犬を食事で病気を誘発させてた実験より
倫理に適うと研究者は言いました。

研究材料として苦しむ為だけに生まれた
哀しい命があるのを忘れちゃいけない。

自分メモ。


3.医療の進化は人体実験、動物実験の末にある
病人の私は死にたくなる事実で御座います。
『この命を犠牲にするから、貴方を助けます』
何の命でも目の前にすれば、
私がいっそ死んで良いやって思うでしょう。


命は食物連鎖の中で死んで生きるべきだ
私の理想で御座います。

沢山の人の為に医療は発展して欲しいのも事実で
あり、自分を含めて人間って醜悪だよね。


だから、命を犠牲にして生きてること、
忘れちゃいけないんです。念押し自分メモ。


これでも人間は嫌いだけど好きです。不思議と。
川で溺れた命、車に轢かれそうな命、咄嗟に人は
自分の命を捨て助けられる素晴らしい本能がある。


命の線引き、本当に難しい問題だと思います。


科学の進化で昔の日本人より2倍長生きになり
更に其れを助長してゆく…クローン。
長生きして生き生きと人生を愉しんでる超高齢者

様とお話する事も御座いますので、長生きが悪い
とは思わないのですが、其れを全員に当て嵌める
命の倫理に思う事もございます。

医療も線引きの必要を検討する必要はある、と。


最後に思い出す
樹木希林様の言葉で〆ます。
アンチエイジングというのもどうかと思います。
年齢に沿って生きていく、その生き方を、
自分で身つけていくしかないでしょう。
100歳まで長生きしたいという風潮も、
どうなのかしらねぇ。
自分が楽しむためなのだろうか、
と考えちゃいますね。