NO ONE is SOMEONE

空疎な風に想うまま 趣味、人生感、記憶を文字へ

同じ位置に立って見える事/病気・想い出

今晩和^^♪
100円均一商品のマイブーム。
茶葉捨てに丁度良くて、
排水溝のゴミ受けの汚れが軽減します。
家事楽・ω・ズボラの友達です★

今日は生活臭を醸し出してみた所で、
連続病気ネタで明日まで挑みます。

上記の記事で書きましたが、
病気になって得た宝物にはもうひとつ。


其れを語るには、
ある出来事が関係しています。

24歳の頃に繁華街で遭遇したお嬢サン。


私の対面から足元覚束ない状態で来て、
擦れ違う瞬間、私に向って倒れ込んだ


咄嗟に抱き留めて地面に横たえさせた。


自分の鞄を枕にして上着を脱いで
彼女のスカートの裾を隠す間に周囲は人山


心臓の持病を持つ彼女はアルコールで
呼吸困難の症状
に陥っている事を聞き出し。


「救急車!誰か、
 救急車を呼んで下さい!」
自分で呼ばずに人を使う私・ω・ひひひ。


その間に私は医療関係の人間に電話した。


「もう息が止まりそうなんだけど、
 する事ある?どうしたら良い?」

他人の生死に関わるのは初めてで、必死ですよ。


彼女は呼吸が弱くなっていく中で
「済みません、…済みません」
絶え絶えしい声で私に何度も謝った。


救急車が到着し無事に彼女を引き渡せた際、
救急隊員が同乗を奨め、慌てた私の返答が。
「どうぞ!!」


「私、通りすがりの人間です…!」
日常会話でこんな言葉を、
普通に使う日が来るとは…!
救急隊員の方のポッカーンとした顔が(笑)


安堵と共に沸いた感情は切ない怒り。
謝る必要なんかない!
当然の事しかしてない!
彼女の健気さにちょっと泣けてきた。


私は彼女の気持ちがどうしても
理解出来なくて悲しかったんだよね。


数年後、病気になって初めて、
「済みません」

彼女の真意に辿り着いた。


持病を持つと極度に病気関係で他人に
迷惑かけたくない卑下が強くなる、

そんな風に感じました


だから彼女は、
私にずっと謝り続けたのだ。


理解したつもりの今でも、
悲しく涙が出てしまう。


病気である事が可哀想、
そんな同情なんて莫迦げた事じゃなくてさ、
…でも言葉に出来ないな、ただ悲しい。


本当の意味での理解者が彼女の周囲に居る
素敵な人生であるよう、勝手に今も想う。


今日のおまとめ/自分メモ
山の頂上は立った人にしか本当の
素晴らしさは理解出来ない。


同じ位置に立って始めて見えるものがある。
同じ目線になって知る人の想いがある。


彼女の真意を知った事も、
私が得た宝のひとつである。