NO ONE is SOMEONE

空疎な風に想うまま 趣味、人生感、記憶を文字へ

さまざまな愛のカタチ

こんにちわ、
今日は雨降りでしっとりモード。
近所にお出掛けの時は傘を持たず
帽子で顔だけ雨避けするズボラです。
雨に濡れるの好きなんですよね…変り者です。


今日は雨の日の暇潰し読書をご紹介致します。
私は本を買い溜めする主義なのですが、
文庫本サイズが一番好きです。
ハードカバー本は格好良いんですけどね…
読んでる途中で手が疲れる、持ち運び難い、
何時も後回しにして現在ハードカバー本しか
残っていない惨状です。手首鍛えられるね♪


◆美容室で吼え読みした山田宗樹先生のコレ↓
 きっと誰かが祈ってる | 株式会社 幻冬舎

NOONE的お奨め度合い★★★


事情で両親が手放した0歳から2歳児の乳児が
生活する乳児院。職員女性と初めて担当した

乳児との少し切ない愛の物語。
美容室で読破したのですが、ヘアカットされ
ながらウルッときて不細工顔で必死に涙を
堪えたラスト場面。


そう設定し描いた作品だとは理解してても、
山田作品の感動作品より震撼度が弱く、
深く文章を読み直してテーマに浸る余韻度が
少し物足りずこの評価。


NOONE的、読み易さ★★★★★


山田先生の作品は文章(漢字)、構成、人物等、
全てに置いてドストレートなので活字が苦手な
方でも読み易いと思います。本作品も山田先生
ワールド全開で、中盤から終盤までが頁を捲る
手が止まらず、ストレートで癖がないからこそ
響く文章に感動致します。


癖がない事で一見つまらなく感じる方も居るかも
しれませんが、中盤まで読み進めるとハマリます。
そして、誰でも到達出来る感動が必ずあるのは、
王道たる王道の山田作品だと私は思います。



◆音楽ガンガン鳴らして読破した休日の一冊◆
『壁の男』貫井徳郎 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS

NOONE的お奨め度★★★★
街全体の壁に描かれた稚拙な絵を
描いた男の人生を辿り、ルポライターの男が
絵の真実を解き明かしてゆく。
何故、何故、疑問が連鎖し最後に辿り着いたものは、
言葉じゃない、絵が心に語りかける真実ひとつ。


短編集を読んでいる感覚でひとつず明かされる
絵描きの男の過去が、面白くもあり、感動もあり、
胸を打たれる。
絵の才能を持たない息子に才能ある母親が
向けた言葉は凄く素敵な言葉で、
自分に自信のない人に読んで欲しい。


貫井先生の重厚な構成や言葉トリックが少し薄く、
ストレートな山田先生の作品にある王道仕様な作品でした。
何時も最後に驚かされる作品が多いと思う貫井作品、
ソコが今回は弱くてこの評価。

NOONE的、読み易さ★★★
純文学仕様の漢字により読み慣れない人には読み辛い、
展開、構成面でひとつの人生を明かす都度に満足感で
本を読むのを止めてしまって数日掛かりました。

少しずつ読む方には★4で、漢字クリアしたら★5で
良いと思いますけどね^^



空白の余暇に読書の機会御座いましたら是非。
写真の上にも出版社サイト貼り付けておきますので
ご愛用下さいませ。


そして私はまたハードカバーの重みと今日も戦う。
ガンバルぞ♪マッチョになるぞ♪カッチカチだぞ♪