NO ONE is SOMEONE

空疎な風に想うまま 趣味、人生感、記憶を文字へ

父と私と洗濯鋏

こんにちわ、
御無沙汰に夏らしい夕立ですね。


帰宅して慌てて洗濯物を取り込みましたが、
要らぬ二度洗い状態でびしょ濡れとなりました。



私は洗濯物干しに動物を飼っています。
一匹は元気なカエル。大活躍です。
二匹は病気のブタ。もう挟む余力なくぐったり。
三匹は自由人のクマ。階下のベランダに旅立った。


実は此れ父からの誕生日プレゼントなんです。


なんで、100円均一の洗濯鋏なの?
もう、私は良い大人なのに…笑っちゃいます。



私の父は真面目によく働き趣味に生きた人でした。
家庭を省みなかった父ですが、感謝しています。


働いて御飯を食べさせてくれた事、
私の通勤の際、時々車で送り迎えしてくれた事、
私が幼少の頃は毎年恒例の夏の海のキャンプ、
映画館に一回連れて行ってくれた事、
一度だけ誕生日に手製のパフェを作ってくれた事、
短期海外合宿の時、内緒でお小遣いを貰った事、


一般的な子供より思い出が少ないかもしれませんが、
父は冷たい人間ではなく、優しい側の人間でした。
ただ、趣味を第一に生きた、それだけなのです。


私の外見と趣味に生きる気質は、
正しく父からの贈り物です。
歳を取る度に父の顔に似て…血を感じます(笑)



さて私の父が他界する前の年の誕生日。
初めて形に残るプレゼントを貰いました。


其れが洗濯干しにぶら下がる動物達なのです。
私が父から貰った最初で最期の誕生日プレゼント。


なんで、100円均一の洗濯鋏なの?
父らしいと言えば父らしい、愛嬌なのです。


劣化して壊れたブタも捨てられないほど、
笑っちゃう贈り物、大事に使っています。






ありがとう、パパ


私は年々大人になっていますが、
何時までも貴方の子供でいさせて下さい。