贖罪/湊かなえ先生/小説
今晩和・ω・衣替えした負け組。
だが冷房はまだ!我慢する…っ!
夏生まれだからか夏にいつも
勝負を挑んでしまう私は、
今日は読破済みの一冊をご紹介します。
贖罪/湊かなえ先生/双葉文庫
お奨め度★★★★
▩ご紹介文▩
幼児殺人事件に関わった被害者の同級生達の
その後の人生には、被害者の母親の言葉が関与し
少しずつ歪んでゆく。
彼女達に何の罪があるのか。
彼女達は何を罪に思ったのか。
一人ずつの人生が明るみになり、
事件の真相に辿り着くも空虚さが広がる。
▩感想▩
人は言葉で人を殺める罪人だ。
容易に吐いた言葉の威力を知らず
言葉の力で人を疵付ける。
それを故意に操る者は、魔物だ。
言葉の力を
今一度考えさせられる本でした。
また、他人を責める前に、
今一度自分を見詰め直す必要性を
感じさせられる本でもありました。
たった「ひとつ」の軽はずみが
誰かの命や人生を狂わせる。
其れを肝に銘じたい。
▩湊かなえ先生の本について▩
初めて読みましたが、面白いです。
文体は第一人称で語られ、
心情表現を優先的に描かれている。
主人公となる同級生や母親の心情が
丁寧だけど無駄な語りがない事と
説明し過ぎない不明慮な点を残す事で
頁を捲る楽しさがございました。
ドラマや映画も面白いものが多く、
告白、Nのために、リバース、夜行観覧車
人間の仄暗い感情が得意なのか魅力的です。
続けて読み続けてみたい作者です。
▩個人的に失敗した読本▩
犬はどこだ/米澤穂信先生/創元推理文庫
お奨め度★
▩ご紹介文▩
病気のせいでエリート人生を脱線した男が
開業した犬探し専門の探偵事務所。
初の依頼は人探しと古文書の解明。
学生時代の後輩を助手にし二つの事件に着手
してゆけば、ひとつの事実に辿り着いてゆく。
▩感想▩
一言で言えば、文章にセンスを感じない。
最後にどんでん返しの結末があったとて、
そこに辿り着くまでの伏線が雑で、
途中からパラ読みで飛ばしたほど。
探偵ユーモアを目指したのかもしれないが、
非常に面白くなく無駄に感じる。
今風の個性的なキャラを描いたとて、
深みもクールさもなく、ペラい駄目人間に
しか思えず、読むのが苦業でした。
もう一冊買ってしまったけど、
アニメ原作連続もの第三部だったと云う…
表紙に第三部って表示さえあれば…くぅ!
読まないというより・ω・読めない。
今日のおまとめ/自分メモ
作者探しに失敗ありき。
そう簡単に
大好きに辿り着けるはずがない。
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